栄華を物語る、本芳我家住宅の装飾は必見!
本芳我家の主屋は木蠟(もくろう)の生産で財をなした明治22年(1889)に建てられたもの。漆喰塗籠の重厚な建物は、鏝絵(こてえ)と呼ばれる彫刻や海鼠壁(なまこかべ)などで飾られ、町並みの中でも圧倒的な存在感を放っています。本芳我家の白蠟は極めて質が良く、パリやシカゴ、セントルイスなどで開かれた万国博覧会にも出品され賞を受けています。主屋に隣接する土蔵には、当時の商標「旭鶴」の鏝絵が今も輝いています。
(※本芳我家住宅の内部は非公開)
内子最古級の町家、大村家住宅
寛政年間(1789~1801)に建てられた大村家住宅主屋は、寛政5年(1793)に建てられた町家資料館とともに町内最古級の建物です。内子町で木蠟生産が盛んになる以前の古い町家の形式で、裏座敷、藍蔵などの附属屋も揃っている貴重な文化財です。江戸時代から商いを生業としていた家で、明治期には藍染めも行っていました。土間にはその当時、染物をした痕跡が残っています。隣接する本芳我家の建物と見比べるのも面白いかもしれません。
(※大村家住宅の内部は非公開)
団体・施設名 | 重要文化財 本芳我家住宅・重要文化財 大村家住宅 |
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所在地 | 愛媛県喜多郡内子町内子 |
電話番号 | 0893-44-5212(八日市・護国町並保存センター) |
駐車場 | なし/町並駐車場(有料)をご利用ください |